
若手時代の現場経験も、
海外駐在も。
すべてが今につながっている。
陸上系総合職
S.A. / 営業第三グループ 遠洋チーム/2001年入社 経済学部卒
Career
インド・中東航路、欧米航路の運営と採算管理を担う。
これまでに顧客企業への出向、シンガポール・ドイツでの駐在を経験し、現在はチーム長として営業・運航の両面から事業を支えている。
現在の業務について
教えてください。
現在は営業第三グループ遠洋チームで、在来船を使ったインド・中東航路と欧米航路の運営と採算管理を担当しています。在来船というのは、簡単に言うと、いろいろな貨物を積み合わせて運ぶ船ですね。
具体的には、船をどの航路にどのように配船するかを考えながら、輸送全体の収支を管理しています。加えて、一部の貨物については営業や集荷も行っています。
チーム長としては、自分自身が案件を動かすだけでなく、運航・営業・採算といったチーム全体の業務を俯瞰しながら、メンバーが進むべき方向を示していく役割を担っています。案件の進捗確認や数字の管理、会議対応なども多く、一日の大半はそうした業務に充てています。
また現在は、古くなってきた在来船の代替新造船の検討にも関わっており、目の前の案件だけでなく、将来を見据えた取り組みにも携わっています。
お客様との交渉や市況を踏まえた判断によって、同じ貨物でも結果が大きく変わるため、自分の判断がそのままビジネスの成果に直結する点に、この仕事の面白さがあります。
今までに印象に残っている経験は
ありますか?
入社2年目から、当社のお客様でもあるエンジニアリング会社に出向した経験が印象に残っています。海外プラント向け機器の輸送を担う部門で、シッピングコーディネーターとして働いていました。
この経験を通じて、仕事に対する向き合い方が大きく変わりました。
当時の上司は非常に厳しくて(笑)、日々自分で考えて行動することが求められる環境でしたが、その中で「仕事は受け身ではなく、自分でつくっていくものだ」という意識が身につきました。
また、荷主側の立場から業務に関わることで、“顧客が船会社に何を求めているのか”を実感をもって理解できたことも大きな収穫でした。さらに、国内外の現場や船積みに立ち会う機会も多く、若いうちに実際の現場を数多く経験できたことが、その後のキャリアの土台になっています。
その後のキャリアについて
教えてください。
出向から戻った後は、プラントチームで、今度は“運ばれる側”ではなく“運ぶ側”として仕事に関わるようになりました。出向先で見てきた現場や荷主の視点があったので、同じ2年間でも本社で過ごした時間とは違う学びを持って戻ってこられた感覚がありました。
その後、シンガポール駐在、鋼材チーム、ドイツ駐在、欧州米州アフリカチーム、モジュールチームを経て、現在の遠洋チームに至っています。振り返ると、いろいろな貨物、いろいろな立場、いろいろな地域を経験させてもらってきたと感じます。



シンガポール駐在ではどのような
経験をされましたか?
シンガポールでは、それまで自分が扱ってこなかったバルカーの仕事に携わることになり、すべてが初めての連続でした。しかも、小所帯であったため、今では分業されている、傭船契約から貨物の成約、本船運航、各種費用の精算まで、一通りをほぼ一人で担っていた時期もありました。
大変ではありましたが、若いうちに業務全体を経験できたことは本当に大きかったです。今は役割が分かれている仕事も、その時に一通り経験したことで全体の流れが理解できるようになりましたし、“本当の忙しさ”も知ることができました。
ちょうど市況が大きく動く時期でもあり、景気の良い時も、その後の厳しい局面も経験できたことは、自分の中で大きな財産になっています。
ドイツ駐在ではどのような経験を
されましたか?
ドイツでは、ヨーロッパ拠点の責任者のような立場を任されました。欧州域の荷主や各国代理店との調整、新航路の立ち上げなど、これまで以上に責任の大きい役割でしたが、「選ばれたからにはやりきる」という思いで取り組みました。
また、ナショナルスタッフの労務管理も経験し、欧州の人たちの文化や考え方に直接触れられたことも大きな学びでした。仕事だけでなく、家族を連れて赴任したことで、生活面でも日本との違いを多く感じました。特にドイツでは日曜日にお店が閉まっていたり、静かに過ごす文化があったりして最初は不便さも感じましたが、その分家族で過ごす時間が増え、結果的にはとても良い経験になりました。
海外でしか得られない視点や人脈が、その後の仕事の選択肢を大きく広げてくれたと感じています。
学生時代はどんなことに興味を
持っていましたか?
また、入社理由を教えてください。
子どもの頃から、船と海外は身近な存在でした。父が造船会社で働いていて、海外出張に行く機会も多く、外国のお土産を買ってきてくれたり、海外の話を聞かせてくれたりしていたんです。そうした経験を通じて、自然と「船」や「海外」に憧れを持つようになりました。
私は文系だったので、船をつくる仕事ではなく、船を動かす側で関われないかと考えるようになりました。就職活動では、自分自身が前に立つよりも支える側の仕事の方が向いていると思っていて、その中で物流業界に惹かれていきました。陸・海・空の中でも、海運は特にダイナミックで、日本や世界の産業や生活を縁の下で支えている仕事だと感じ、入社を決めました。
チーム長として意識していることを教えてください。
今の若手は、自分たちの世代とはコミュニケーションの取り方も少し違うと感じています。だからこそ、待つのではなく、自分から声をかけることを意識しています。こちらから聞けば、きちんと答えてくれることが多いので、まずは話しやすい雰囲気をつくることが大事だと思っています。一方で、自分で動いた方が早い場面でも、あえて任せて見守る難しさを感じることもあります。
この仕事は一人ではできません。社内外の多くの人と関わりながら進めていくので、コミュニケーションは欠かせませんし、チームとして意思統一して進めることも重要です。メンバーが目の前の仕事に一生懸命向き合えるように、チーム長として支えていきたいと思っています。

Scenes私の日常・経験
海外駐在の思い出
シンガポールやドイツでの駐在を通じて、仕事だけでなく生活の面でも多くの経験をしてきました。文化や価値観の違いに戸惑うこともありましたが、その一つひとつが視野を広げてくれたと感じています。











