JFEスチール製グリーン鋼材を使用した近海新造船の命名・進水式を実施
~ グリーン鋼材のみを使用した船舶は日本郵船グループ初 ~

2024.6.6

NYKバルク・プロジェクト株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:須田 雅志)は、檜垣造船株式会社(本社:愛媛県今治市 代表取締役社長:檜垣 宏彰)で建造中の近海新造船2隻のうち、1番船(以下、本船)の命名進水式を6月5日に檜垣造船株式会社 本社工場で執り行いました。新造船2隻はJFEスチール株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長:広瀬 政之)が製造するグリーン鋼材「JGreeX」(注1)を使用しています。本船は「BRIGHT QUEEN (ブライト・クイーン)」と命名されました。今年の秋には日本とアジア近海を結ぶ近海航路に投入し、日本からは主に鋼材、東南アジアからは日本向けのバイオマス、合板等の輸送を担う予定です。

本船の建造に使用された鋼材(注2)は、全て「JGreeX」であり、グリーン鋼材のみを使用した船舶は日本郵船グループで初となります。当社は、今後発注するドライバルク船2隻の建造においても「JGreeX」の採用を予定しております。
なお、本船は一般財団法人日本海事協会(Class NK)の「環境ガイドライン」による船体構造などのグリーン鋼材の使用を示す記号「a-EA(GRS)」が世界で初めて船級符号に付記される予定です。(注3)

当社では、CO2排出量が大幅に削減されたグリーン鋼材を船舶に使用することにより、Scope-3(Category 2 :資本財調達)の削減を積極的に実施致します。引き続き社会全体のGHG削減に貢献し、更なる環境に優しいサスティナブルなサービスの提供を目指します。

注1) JFEスチール株式会社のCO2排出削減技術により創出した削減量を「マスバランス方式」を適用して任意の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出量を大幅に削減した鉄鋼製品。
注2) 檜垣造船株式会社が本船建造にあたって直接購入する鋼材。
注3) 本船竣工時(今年9月予定)に取得予定。

M/V ” BRIGHT QUEEN (ブライト・クイーン) “